要約
東日本大震災時、職員はガソリン不足により自転車で訪問し、断水により訪問入浴業務は行えず、利用者の様子確認や必要物品の配達に努めた。災害後72時間から1週間は、家族との連絡が復旧し、東京本社からの物資を配布。1週間から1か月は、医療機関との連絡や発電機の借用、買い物代行を行った。1か月以降、水・ガス復旧により入浴サービス再開。災害後の影響として、体験者と未体験者の備えの意識に差がある。新たな対策として、3日分の必要物品の備蓄、発電機の準備、避難訓練、避難用品の確認などを行っている。
目次
発災時施設に利用者などはいましたか?
- いなかった(事務所におり、建物から外に出て、職員の携帯は誰も繋がらず、職員は時間はかかったが職場に集合できた)
発災時の状況・どのタイミングでどのように動きましたか?
発災直後~72時間(3日後)までの状況
- 発災害後、3日間、1日20~30件ガソリンなく車が使えないため、自転車で訪問した(利用者が100名程度いたため)。
- 断水のため、訪問入浴の業務は行えず本来業務ではないが御用聞きにまわった。当日に入浴予定だった方々には1件1件訪問して入浴できない旨伝え様子も確認した。
- 何かあれば、ケアマネージャーに連絡して対応してもらった。
- 高層階の方が、水の配給を受けるために下に降りるとエレベーターがないため登れないという訴えがあり、高層階まで階段で水を運んだ。
- メールは電話よりつながりやすかったので家族とメールで連絡をとりあった。
- 電気・ガス・水道が復旧しなければ業務はできないため、業務外のことをやった。
- 命を繋ぐためにやったと思う。
72時間(3日後)~1週間程度の状況
- メールが届くようになり、家族と連絡が取れるようになってきた。
- 自転車で訪問していた。